パーラメンタリーディベートとは? |
ここではWADが取り組んでいるパーラメンタリーディベート(Parliamentary Debate)について簡単に説明します。
概要
Parliamentary Debateはイギリスの国会を模倣した形式のディベートです。 ある議題(motion)が与えられ、government(与党)とopposition(野党)の2チームにわかれます。 一般聴衆であるジャッジをより説得力のあったチームが勝者となります。
構成員
各チームの役割及び構成は以下の通りです。
Government(与党側)→motionを指示
Opposition(野党側)→motionを反対
構成員: Prime Minister(PM),Member of Government(MG) Leader of Opposition(LO), Member of Opposition(MG)
絵で表すとこのような感じです。
Government(与党側)→motionを指示
Opposition(野党側)→motionを反対
構成員: Prime Minister(PM),Member of Government(MG) Leader of Opposition(LO), Member of Opposition(MG)
絵で表すとこのような感じです。
準備時間・スピーチの時間制限
Motionの発表後チームには準備時間が20分与えられ、motion発表の20分後にPMのスピーチが始まります。 スピーチを行う順番と制限時間は以下のとおりです。
1. Prime Minister(PM).....7分
2. Leader of Opposition(LO).....7分
3. Member of Government(MG).....7分
4. Member of Opposition(MO).....7分
5. Leader of Opposition Reply Speech(LOR).....4分
6. Prime Minister Reply Speech(PMR).....4分
1. Prime Minister(PM).....7分
2. Leader of Opposition(LO).....7分
3. Member of Government(MG).....7分
4. Member of Opposition(MO).....7分
5. Leader of Opposition Reply Speech(LOR).....4分
6. Prime Minister Reply Speech(PMR).....4分
スピーカーの順序
- 20分の準備時間が終わる
- 1.Prime Minister(PM)が話す。motionに対する基本的な立場を述べるとともに、これを支持する根拠を説明する(賛成側立論、7分)。
- Leader of Opposition(LO)が話す。自らの立場を説明し、相手が主張したmotionの支持の理由に対して反論し、motion に反対する根拠を述べる。(反対側立論、7分)。
- Member of Government(MG)が話す。賛成側立論を述べる。(7分)
- Member of Opposition(MO)が話す。反対側立論を述べる。(7分)
- Leader of Opposition(LO)が話す。今までのスピーチの内容をまとめ、この試合で何故自分たちが勝ったかを述べる。新しい議論を持ち出してはいけない。(4分)
- Prime Minister(PM)が話す。今までのスピーチの内容をまとめ、この試合で何故自分たちが勝ったかを述べる。新しい議論を持ち出してはいけない。(4分)
- 試合終了
- ジャッジが勝敗を発表
Point of Information
Constructive Speechの間に限り、point of informationというルールがあります。 Point of Informationとは、相手側がスピーチをしている最中に質問やコメントを発言することです。 POIをするときは、"point of information!"と言って立ちます。スピーカーはPOIを取ることもできますが、 断ることもできます。 なお、POIでたてるのはスピーチの1分目~6分目までです。
最後に
Parliamentary Debateでは論理も大事ですが、一般聴衆を引きつけ、自らの立場のほうが何故優れているかを議論するためユーモアも要求されます。 また、20分という短い時間の中でいかに説得力のある議論をくめるかという点もParliamentary Debateの特徴であり、醍醐味でもあります。
特別協力:重堂佑樹(青山学院大学)、中川智皓(東京大学)、小林良裕(東京大学)
資料提供:UTDS
資料提供:UTDS